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親権者
2009年10月24日

 離婚の際、夫婦のどちらが子供の親権者になるかについては大きな争いになることがあります。
 裁判所が親権者について判断する場合は、子供の成長を考えて、下記のようなさまざまな事情が考慮されます。
①父母の事情
 収入などの経済力、子供を育てる時間的余裕があるか、実家の援助が得られるか等の事情から、夫婦のうちどちらが子供を育てるのに適切か判断されます。
②子供をどちらが育てているか
 これまで実際に子供を育てている親が親権者になることが多いです。これは、生活環境をなるべく変えないほうが、子供に成長にとって良いという理由からです。
 もっとも、相手方が子供を育てていると不利になるからといって、勝手に子供を連れ去ってはいけません。そのような事情は、裁判所で親権者を決めるときに不利な事情になりますし、未成年者略取罪という罪に問われるおそれがあります。
③子供がどちらの親と暮らしたいか
 子供が自分の意思を表示できる年齢であれば、子供がどちらの親と暮らしたいと思っているかという点が考慮されます。
 子供は親に気を使って、両親に対しては正直な気持ちを伝えれられないことが多いので、裁判所においては、家庭裁判所調査官という専門家が子供の意思を調査することもあります。
④乳幼児についての母親の優先
 子供が乳幼児など幼い場合は、子供のために母親が必要であるという事情から、母親が親権者になることが多いです。もっとも、今まで見てきたような事情を考慮して、子供が幼い場合であっても父親が親権者になることもあります。
 以上のような点について、自分が子供を育てていくのに適切だということを、裁判所に的確に伝える必要がありますので、親権について争いが生じた場合には弁護士に相談されることをお勧めします。
Q私の不倫が原因で離婚することになったのですが、私が親権者になることはできないのでしょうか。
A親権者になれる可能性はあります。
 夫婦の問題と親権者の問題は原則として別の問題です。従って、今まで述べてきたような事情を考慮して親権者が定まることになります。
 このような事情があってもあきらめずに、弁護士に相談していただければと思います。

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