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2015年4月の記事一覧
2015年4月15日
名古屋丸の内本部事務所 弁護士 中島悠介

はじめまして。本年から,名古屋丸の内本部事務所で勤務しております,弁護士の中島悠介と申します。どうぞよろしくお願い致します。
 名古屋では桜も散ってしまったというのに,最近は寒の戻りで冷え込みが強くなっていますね。8日には,東京都心で降雪が観測されたそうです。寒暖の差の大きい季節柄,体調管理には,充分気をつけたいものです。
 さて,新年度を迎え,新しく勤務を始めた方や就職活動真っ最中の方も多いのではないでしょうか。私が勤務している名古屋丸の内近辺でも,リクルートスーツ姿の方を多く見かけるようになりました。
 ところで,多くの企業では,入社後一定期間を「試用期間」としています。試用期間とは,一般的には,会社が一定期間中に労働者(新入社員)の人物・能力を評価して本採用とするか否かを決定するという制度です。では,新入社員の皆さんは,せっかく苦労して入社したのに,試用期間中であれば,会社は無条件に本採用を拒否できるのでしょうか。
判例によれば,通常の試用は,会社と労働者との解約権留保付労働契約と考えられています。つまり,試用契約も当初から期間の定めのない通常の労働契約だが,試用期間中は,使用者に労働者の不適格性を理由とする解約権が留保されていると考えるのです。判例は,この考え方に基づき,試用期間中は通常の解雇より広い範囲において解雇の自由が認められるが,本採用の拒否(留保された解約権の行使)には,客観的に合理的な理由があり,社会通念上相当と認められることが必要であるとしています。
したがって,会社は,本採用の拒否に相当する労働者の適格性欠如の判断の具体的根拠がなければ,試用期間中といえども,労働者を一方的に解雇することは認められないといえるでしょう。
労働関係の問題は,会社との関係,職場の人間関係など,様々な事情から法的手段をためらいがちなものです。しかし,訴訟や審判などの法的手続以外にも,会社への対応方法のアドバイスなど,我々弁護士にお手伝いできることはたくさんあります。
当事務所では,名古屋を始めとする東海地方在住の方を対象に,電話での無料法律相談も実施しています。一人で悩まず,まずは一度ご相談ください。

2015年4月10日
名古屋新瑞橋事務所 弁護士  上禰幹也

名古屋新瑞橋事務所の弁護士の上禰(じょうね)幹也です。

 さて、昨日(平成27年4月9日)、最高裁判所は、「11歳の小学生が、放課後の校庭で、サッカーゴールに向かって、フリーキックの練習をしていたところ、蹴ったボールが、学校の門扉を超えて道路上に転がり、その道路をバイクで進行してきた被害者が、ボールを避けようとして転倒し、傷害を負った後、死亡した」という事案における、「サッカーボールを蹴った少年の親の監督責任」を否定する判断を下しました。

 民法714条は、子どもなど、責任無能力者を監督する法定の義務を負う者は、その責任無能力者が第三者に加えた損害を賠償する責任を負うが、監督義務者がその義務を怠らなかったときは、この限りでない。と定めており、親の監督責任を定めています。
 そして、これまでの裁判例においても、被害者救済の観点からか、この監督責任は広範に、結果責任に近いかたちで、認められる傾向にありました。

 今回の最高裁判決は、結論としては、親の監督責任を否定していますが、「責任能力のない未成年者の親権者は、その直接的な監視下にない子の行動について、日頃から指導監督する義務があること」は認めています。
 その上で、「今回、小学生が行っていたフリーキックの練習は、通常、人身に危険を及ぼす行為ではなく、そのような行為がたまたま人身に損害を生じさせたとしても、人身に損害を生じさせることが具体的に予見可能であるなど特別な事情が認められない限り、子に対する指導監督を尽くしていなかったとすべきではない。」と判断したものです。

 今後、お子さんの行為に基づく、親の監督責任が問題となる場合には、「親だから」という一事で済ませるのではなく、その行為自体の性質、つまり、その行為が通常、危険性を有する行為なのかどうかも詳細に検討していくことになるでしょう。

 いずれにせよ、未成年者のお子さんが、他人に損害を与えてしまった場合、誰がどのような責任を負うのかについては、簡単ではありません。今回問題となっているように、親の監督責任が問題となることもあれば、未成年者自体の責任が問題となる場合、あるいは、学校等の第三者の責任が問題となる場合もあり得ます。
 このような場合、ご自身1人で悩まれるのではなく、弁護士に相談されることをお勧めいたします。

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