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弁護士ブログLawyer’s Blog

弁護士としての想い

2016年5月2日

名古屋丸の内本部事務所 弁護士 北澤嘉章

はじめまして。弁護士法人愛知総合法律事務所の弁護士の北澤嘉章と申します。

このブログに書き込むのは初めてですので、まずは、簡単に私の自己紹介をさせていただきます。

私は、ライブドアのホリエモンブームもあいまって、起業に興味を持ち、名古屋市立大学の経済学部に入学しました。大学時代は、経済学や経営学の勉強をし、名古屋駅の居酒屋などで自らイベントを主催するなどの活動をしていましたが、金儲けだけを考えることは、「なにか違う。」と思っていました。

そのような思いを持ちながら大学生活を送っていましたが、知人等から理不尽な話を聞いて、世の中の理不尽な思いをしている人がたくさんいる事を知り、そのような人の役に立ちたい、と思い、弁護士を志しました。

前述したように、私は弁護士としては割と珍しく法学部の出身ではないので、勉強をし始めたときは色々と苦労をしましたが、なんとか弁護士になることができ、名古屋の弁護士として勤務を開始してから4か月が経過しようとしています。

勤務して思うのは、弁護士に相談に来る方は本当に困っている方ばかりだということです。相談を聞いて、いつも、重大な仕事をしているのだと感じております。

また、弁護士にとって調べることはとても大切であるということを感じております。弁護士の業務範囲はとても広く、知らないことがたくさんあり、知らないことが出てくるたびに調べています。今後も調べることを怠らず、適切な弁護ができるよう努力したいと思います。

今後も、依頼者のために精一杯努力し、良い解決に導いていけるようにがんばりたいと思いますので、よろしくお願い致します。

勤務三ヶ月

2016年4月1日

名古屋丸の内本部事務所 弁護士 田村 祐希子

はじめまして、弊所丸の内本部事務所に勤務しております弁護士の田村祐希子です。
金のシャチホコの輝く名古屋城の南、名古屋テレビ塔のある久屋大通公園の北西にある弊所丸の内本部事務所に勤務し始めてから三カ月が過ぎました。取り扱う分野は離婚、交通事故、相続等幅広いです。ご相談者には「弁護士にお世話になる日が来るなんて思ってもみなかった」と言われることがよくあります。その言葉を聞くたびに、人生を左右する問題をお任せいただいている重大性を実感します。また、「友人にお金を貸したが返してくれない」、「ちょっとしたトラブルで金銭を要求されているが払う必要はあるのか」といった日常の悩み、不安について、ご相談いただくことも多く、困っている方の身近な存在としてお力になれることに、やりがいを感じています。
私は、病気で全く右腕が動かせないという時期がありました。奇跡的に全快しましたが、当時、医師に一生、利き腕に不自由を抱えることになるかもしれないと宣告されていたこともあり、権利や平等というものに強い関心を抱くようになりました。数奇な経験ではありましたが、おかげで、誰かの役に立ちたいと強く思うようになりました。弁護士になってから、その気持ちは責任感とともに、ますます強くなりました。
まだまだ新米弁護士ではありますが、少しでも悩んでいる方のお力になりたいという気持ちだけは、先輩弁護士にも負けません。
よろしくお願いいたします。

仕事の原動力

2016年3月1日

名古屋丸の内本部事務所 弁護士 友近 歩美

はじめまして。私は、昨年12月に弁護士登録し、今年の1月より名古屋丸の内本部事務所にて勤務しております。
まず簡単に自己紹介をさせていただきますと、私が弁護士を目指したのは、大学生の頃に法律入門講義を受講中、離婚で苦労した知人が、「弁護士に頼めばもう少し楽だったかもしれない。」と話していたことをふと思い出したことがきっかけです。こう書くと、講義中の偶然の思い付きでこの道を目指したようにもみえますが、目指した当初に抱いた「知人のように一人で悩んできた方の力になりたい」という気持ちは、晴れて弁護士となってからも日々の仕事の原動力となっています。
弁護士として勤務し始めて約2か月が経過し、現在は、先輩弁護士と一緒に、離婚、交通事故、刑事事件など多種多様の事件に携わっています。たとえば離婚一つとっても、共通することばかりではなく、案件の数だけ悩みや解決方法は様々であり、もちろん私が頭を悩ますことも様々です。お話を聞きながら、なんとか力になりたいと心が熱くなります。そのため、毎日ご相談いただいた方のお顔を思い浮かべながら、裁判例・文献の調査をして書面を書き、試行錯誤しながらより良い解決の道を模索する日々です。
また、事務所内にとどまらず、電車に乗って名古屋を飛び出し、他県まで法律相談へ行ったり、示談交渉を行ったりしています。これからも、パワー溢れる新人弁護士らしく、頭だけでなく足もたくさん使いながら、一つ一つの案件に一生懸命向き合います。
どうぞよろしくお願い致します。

時効のことあれこれ

2016年2月15日

名古屋丸の内本部事務所 弁護士 柄夛 貞介

当事務所の無料電話相談を担当していたとき、相談者の1人から「借金を踏み倒すにはどんな方法がありますか。」と直裁に聞かれて、何とまあ言いにくいことをはっきり聞く人がいるものだなと思ったものです。「言うまでもなく借りたものは返さないといけませんが、一体どういう債務を踏み倒すというのですか。」と聞いてみたら、「借金はいろいろありますが、今簡易裁判所に訴訟を起こされているのは、平成8年頃に貸金業者から借りた債務です。平成10年ころまでは利息と元金一部を払っていたのですが、その後は催促もなく全く支払っていなかったのです。それが、今頃になって、借りた金の何倍もの遅延損害金を含めて支払えという訴状が届いてびっくりしているのです。」ということでした。その相談者は、その債務を含め借金全部をとても支払える状況にはないと言うことから、債務を免れる究極の方法は破産しかないが、養育費も滞っているというので、それは、破産によっても免責されませんから最優先で払わなければいけませんよと伝えました。しかし、破産しないまでも、訴訟を起こされている貸金債務は最終弁済期日ないし最後の弁済日から10年で時効にかかります。ただ、時効期間が経過していてもあくまでも借りた金は返すのが人の道だという人もいますので、時効の利益を受ける(債務を消滅させる)ためには、債務者が消滅時効を「援用する」ということを裁判所や債権者に伝えなければならないことになっています。
つまり、裁判所は債務者が裁判で時効を援用するといわなければ勝手に債務が消えているという判決をすることはできないのです。しかし、そういうことを知らない人が結構いるのです。
そこで、悪質な業者は、そういう債権を安く買いたたいて全国各地に散在する借り主を相手に合意管轄の約定のあることを利用し、自分の事務所のある裁判所に大量に裁判を起こし、遠方にいる債務者は裁判所に出頭もできず、時効を援用するという内容の答弁書も無知のため出さないため、欠席判決などで元本の数倍の延滞利息まで払わなければならない判決が出され、強制執行を受けると云う実情があるようです。こうなると簡易裁判所は、悪質貸金業者の債権回収のための下請け機関化しているともいえることになります。こうした実情に対し、義憤にかられた勇気ある名古屋や大阪の簡易裁判所の裁判官の中には、業者事件については、裁判所に出頭した債務者には勿論、債務を認める答弁書を出して欠席した債務者に対しても時効制度を詳細に説明し、或いは説明書面を送って、時効の援用をするのか検討するように努めている裁判官も現れています。しかし、一方の当事者に有利になるようなことを教えることは、中立公平であるべき裁判所のするべきことではないとか、大量の事件処理をしている簡易裁判所でそんな丁寧な説明をすることは事務量をいたずらに増やすことだとして非協力的な裁判所職員も多く、こういう裁判官は孤立しがちな状況にあります。様々な障害を乗り越え無知に乗じて悪質業者から高利の利息を取られる市民を守ろうとする裁判官は宝とはいえないでしょうか。
借りた金を返さない債務者も悪いのですが、返済期日が来ても、10年以上も放置して延滞利息を何倍にも膨らませ法律の無知に乗じて裁判を起こして取ろうとする業者も悪いでしょう。でも、どっちがどれだけ悪いのでしょうかね。考えさせられます。

高品質の専門的なリーガルサービスの提供を目指して

2016年1月4日

名古屋丸の内本部事務所 弁護士 村上文男

読者の皆様、新年あけましておめでとうございます。
2016年が皆様にとって格別の素晴らしい年になりますことを祈念いたします。
弁護士法人愛知総合法律事務所も皆様に更なるリーガルサービスの提供に努めたいと考えています。1月1日から新たに5名の68期の弁護士が入所し、弁護士数も29名になりました。事務局も含めると総勢77名の大規模事務所に成長することができました。
大規模事務所の利点を生かして他の事務所とは一味違う法的サービスを届けたいと考えています。
今までは、専門化、総合化、ワンストップ化のために、事務所の拡大を中心に考えてきました。専門化、総合化、ワンストップ化は依頼者の皆様のニーズに応えるためのものです。
事務所の拡大と並行して今後は高品質な法的サービスを提供していくことにも注力して参ります。事務所を拡大することは高品質の法的サービスを提供するためです。高品質とは質の高い、高度な、高級なサービスを提供することです。
当事務所は昨年約6,100件の法律相談をさせていただきました。事件の受任は約2,600件でした。多い受任事件は交通事故事件、離婚事件、相続事件等です。事件の解決の過程で得られたノウハウを蓄積して、更に皆様のお役に立ちたいと考えています。
当事務所では交通部、離婚・相続部、医療部等を作りそれぞれ集中的に担当しています。医療部では4名の弁護士が所属しています。1名は医師と弁護士の双方の資格を持った人です。他の1名は2年間大学病院に出向して、大学病院内での医療問題、労働問題についてアドバイスをして出向先から戻った弁護士です。他の1名は現在週4日間大学病院に出向中の弁護士です。週1日のみ事務所で弁護士業務を行います。他の1名は将来大学病院に出向するための勉強中の弁護士です。
この大学病院の医療事故の裁判についても医療部が担当しています。
依頼者にとって頼もしいと思っていただける体制だと自負しています。おそらくこのような体制をとっている法律事務所は愛知県では当事務所以外ないのではないでしょうか。
かような高品質のリーガルサービスの提供を目指したいと考え、実践しています。
交通事故、離婚、相続等についても高品質のリーガルサービスを提供できるように更に研鑽を進めて参りますので、倍旧のご支援をお願い申し上げます。

「離婚届不受理申出書」について

2015年12月15日

小牧事務所 弁護士 中野直輝

小牧事務所 所属弁護士 中野直輝です。

 最近の法律相談で、『夫から突然、「もう離婚する。離婚届けはこっちで出す」、といわれた』と あわてた様子の相談を受けたことがあります。基本的に協議離婚は離婚届出により成立します。
要するに話合い⇒合意⇒離婚届・・・という流れです。
 離婚届には夫婦それぞれの署名・捺印が必要になりますが、夫婦の一方が勝手に署名・捺印をして役場に提出してしまうと受理されてしまうことがあります(もちろんそのように勝手に署名・捺印する行為は有印私文書偽造罪及び偽造有印私文書行使罪などにあたる可能性があります)。
役場は,形式的審査しか行えないので、形式が整っていれば、たとえ、相手が勝手に届け出たとしても、受理されてしまうのです。そういった場合は、後に離婚の無効を争いますが、大変な労力がかかります。
 では、そのような届出を防止する方法はあるのか?
 相手が一方的に離婚を求め、さらに勝手に離婚届を出してしまいそうな危険性を感じる時は、「離婚届不受理申出書」を提出しましょう。この届出は役所に「もし、私の署名捺印がある離婚届が届いても受理しないでください」と申し出るためのものです。
 離婚に際しては、『取り決め』をしなければならないことが多く、想像以上にエネルギーを費やすものです。また当事者のみならず、親や子供たちを巻き込み、感情的な絡みもあり、お互い、時には冷静な判断ができなくなり、パニックに陥り、相手がどんな行動にでるか疑心暗鬼になるものです。
 そんな気持ちがさらに不安を増長させるのであれば、先手を打って「不受理申出書」を提出し,少しでも落ち着いた精神状態を保つのも一つの手段です。
 「離婚届不受理申出書」
 これを期に、この制度について、心にとどめていただければ思います。

名古屋藤が丘事務所の開設

2015年11月26日

名古屋藤が丘事務所所長 弁護士 長江 昂紀

 このたび,弁護士法人愛知総合法律事務所では、12月1日(火)、名古屋市名東区に
名古屋藤が丘事務所を開設することになりました。
 これまでに開設してきた、名古屋丸の内本部事務所、小牧事務所、津島事務所、名古屋新瑞橋事務所、春日井事務所、日進赤池事務所に続く7番目の事務所開設です。
 名古屋市名東区、長久手市、尾張旭市、瀬戸市等近隣地域にお住まいの皆様に、当事務所がこれまでに蓄積してきたリーガルサービスを身近にご利用いただくことを目指して開設します。
 私たち名古屋藤が丘事務所は、地下鉄東山線藤が丘駅改札口から西に約2分歩いたところに事務所を構えます。
 名古屋市名東区,長久手市、尾張旭市、瀬戸市等近隣地域の皆様に気軽に利用して頂けるように、支所職員一同努めていく所存です。
 名古屋藤が丘事務所に、何卒ご支援・ご厚情頂きますようお願いいたします。

日進赤池事務所の開設

2015年11月2日

日進赤池事務所所長 弁護士 中島悠介

愛知総合法律事務所日進赤池事務所所長の弁護士の中島悠介です。この度、弁護士法人愛知総合法律事務所の5番目の支所として、日進赤池に事務所を開設いたしました。
 当事務所の理念の一つは,依頼者の多様なニーズに応えるために進化し続ける総合法律事務所です。当事務所が,地域に密着したリーガルサービスを提供することは,地域の依頼者の皆様のニーズにお応えし,上記理念を実現するために欠かすことのできない使命であると,新事務所での業務に決意を新たにしております。
 日進市,東郷町,みよし市等の東尾張から西三河にかけての地域は,名古屋市や豊田市への交通手段が充実していることからか,相当数の人口規模でありながら,未だ地域に密着したリーガルサービスが必ずしも十分とは言い難い状況にあります。
 こうした地域において,当事務所が総合化で蓄積した多様なノウハウを駆使し,本部事務所と一体的に支部事務所を運営することによって,地域密着型のリーガルサービスと,経験に裏打ちされた高度なリーガルサービスを両立し,地域の皆様にとって身近で信頼できる存在になることができればと思っております。
 未熟者ではございますが,上記の使命を銘記し,依頼者の皆様のために,事務所職員共々,鋭意研鑽を重ねて参る所存です。
 愛知総合法律事務所日進赤池事務所に,ご支援,ご厚情を賜りますよう,何卒,よろしくお願い申し上げます。

司法修習

2015年10月21日

名古屋丸の内本部事務所 檀浦康仁

 私は、昨年の10月から愛知県弁護士会の司法修習委員を務めています。
 愛知県弁護士会司法修習委員会とは、文字どおり、愛知県弁護士会に配属される司法修習生の司法修習を担当する委員会です。
 司法修習とは、弁護士、裁判官、検察官の法曹三者になろうとする者が受ける1年にわたる研修のことです(なお,私が司法修習生であった10年前は、1年半、さらに15年前以前は2年間の研修期間でした)。現在は、この1年間の内、約4か月間の座学研修が埼玉県和光市で行われ(集合修習)、残り約8か月間の実務研修が各地の弁護士会、裁判所、検察庁の協力の下、各地で行われています(実務修習)。

 私は、この10月で弁護士になってちょうど10年となりますので、私が司法修習生であったのは、10年前ということになります。
 私は、司法修習に入る直前まで名古屋地方裁判所の裁判所書記官であったことから、実務修習地として愛知県を希望することはできず、大阪を希望して、大阪での実務修習を受けました。
 愛知県の実務修習も素晴らしいものですが、大阪の実務修習も大変充実していました。また、内容が充実していたのみならず、指導担当の先生をはじめ、弁護士の先生方に食事に連れて行って頂いたり、仕事の仕方からプライベートに至るまで本当にいろいろなことを教わり、大変良くして頂きました。自らの競争相手となる後輩を親身になって無償で鍛え上げて頂ける、この司法修習というシステムは本当に素晴らしいものだと思います。
 1年間の実務修習を終えて大阪を発つときに、お礼を申し上げた指導担当の先生が、「私たちも先輩に本当に良くして頂いた。先輩にそれを返すのでなく、是非、あなたも後輩に良くしてあげてください」という趣旨の言葉を頂いたことが印象的でした。私も、いずれ後輩を優れた法曹に育てられるような先輩弁護士になりたい、そう思いました。

 あれから10年が経ち、弁護士10周年を迎えました。
 法曹3者の司法修習に対する思いは強いものがあり、法曹になって10周年で熱海に、20周年で京都に集まって近況を報告し合うのが恒例になっているようです。私も、今年、熱海に行って同期の弁護士、裁判官、検察官と旧交を温めてきました。
 同じ司法修習を受けて法律家になった仲間たちと語りながら、司法修習の重要性を改めて感じました。

 現在、私は、愛知県弁護士会で、この司法修習を担当する、司法修習委員会に所属しており、司法修習生の指導にいろいろと関わっています。
 委員会の中では、私は、民事模擬裁判のチームに所属しています。先月、このチーム員として、司法修習生たちが取り組む民事模擬裁判に参加し、司法修習生たちの熱い法廷バトルを見学してきました。
 司法修習生の熱意を近くで感じながら、自らも改めて熱意を持って弁護士業務に励まなければ、と強く思ったひとときでした。

弁護士業務と法改正

2015年9月1日

名古屋丸の内本部事務所 弁護士 勝又敬介

 先日、久しく連絡を取っていない司法修習の同期からFAXが送られてきました。
 何事かと見てみると、司法研修所を卒業してから10年を記念して開かれる同窓会への招待状でした。名古屋での修習と和光での2回試験を終えて、故郷を離れてここ名古屋で若手新人弁護士として登録をしたのが平成17年10月でしたから、はやいもので今年の10月で弁護士生活満10年を迎えることになるわけです。
 この10年間一度も会っていない同期が多いので、みんながどれだけ変わったのか見るのが楽しみなような、怖いようなといったところです。私自身は、「最近貫禄が付きましたね」と言われることが増えていますが、きっと腹回りのことだけではないと信じています。

 ところで、この10年で変わったのは私の腹回りだけではありません。
 私たち弁護士の業務は、いうまでもなく法的知識を要求される仕事ですが、その基礎となる法律もここ10年で新法の制定や改正が行われました。
 私が弁護士登録をした10年前は、サラ金業者からの高利の貸付に苦しむ多重債務者が非常に多く、取り扱う事件も過払金の回収や自己破産の申立など債務整理事件が多数ありました。当時は貸金業規制法という法律がありましたが、最高裁判決や世論の動きを受けて、貸金業法という新たな法律が制定され、利息制限法の改正なども行われ、これを受けて多重債務者は大幅に減少し、債務整理事件も減少しました。
 現在は私が取り扱う事件の中では交通事故が増えていますが、交通事故に関しても広く報道されたような悲惨な交通事故の発生を踏まえ、刑法が改正されて自動車運転過失致死傷罪が新設され、更には「自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律」が制定されるなど、厳罰化の動きが進みました。
 この間に道路交通法も改正が繰り返され、これらの改正を受けて交通事故における過失割合の認定にも影響を及ぼすようになっています。例えば、後部座席のシートベルトについては、私が学生の頃は締めている人を自分自身も含めて殆ど見た記憶はないのですが、現在はタクシーなどでも後部座席もシートベルトを締めるように言われることも増えており、意識の変化を感じます。裁判例で見ても、後部座席でシートベルトをしていないケースで過失相殺を認めた裁判例などは増えています。
 債務整理や交通事故以外でも、昔も今も変わらずコンスタントに扱う事件として離婚事件や相続事件がありますが、離婚や相続を規律する民法にも改正がありました。

 私が司法試験の勉強をしていた頃と比較して時代の流れを感じるのは、非嫡出子(法律上の婚姻関係にない男女の間に生まれた子どものことをいいます)の相続分が嫡出子(法律上の婚姻関係にある男女の間に生まれた子どものことをいいます)の半分とされていた民法900条4号ただし書前半部分について、最高裁が違憲と判断して、これを受けて民法の規定も改正され、非嫡出子の相続分も嫡出子と同等になったことです。
 私が弁護士になる前の受験生の時代には、900条4号ただし書前半部分の合憲性を問う憲法の問題は、司法試験予備校の論文試験で時折出てくる典型問題であり、私も当時からこの規定の合憲性には疑問を感じていましたが、こうして実際に法改正までされてみると、感慨深いものがあります。
 弁護士の業務は、こうした法改正や新たな判例に対するキャッチアップが欠かせません。当事務所では毎年のように新人弁護士が入所してきますが、彼らに先輩弁護士としての貫禄と威厳を見せつけるためにも、依頼者の皆様により適切な法的サービスを提供するためにも、脂肪ではなく知識を蓄え、10年の節目を迎える中堅弁護士として一回り成長することを目指したいと思います。

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