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弁護士コラム Column

がらくた物の味

2006年06月05日
弁護士 上野 精

「がらくた物の味」
TVでおなじみの「なんでも鑑定団」に登場する陶磁器には、時に思わずはっとさせられる名品が出るかと思えば、ひょっとして贋作ではという品が登場し、それが担当鑑定士の定評のあるコメントにより「名品」が「贋作」に、「贋作」かと内心思っていた物が「名品」であることが明らかになり、思わず「うーん」とうならせられることがある。
北陸は「九谷焼」で知られる金沢で育ったせいか陶磁器(というより焼き物というべきか)には何となく心惹かれるものがあり、裁判官として各地を転勤していた時代には、その土地土地で焼き物を最低1点は手に入れようと心がけてきた。そうはいってもさしたる審美眼もなく、経済力に乏しい身としてはどうしても小品で日常使用できるものが中心となり、気がついてみるとその殆どが「ぐい飲み」であり、その他多少の茶碗類(抹茶用・煎茶用)、花器といったところである。
勿論「なんでも鑑定団」に鑑定依頼する「名品」ではなく、世に言う、がらくた物に類する品ばかりであるが、買い入れた身としては、その土地の思い出と重なり合い「ぐい飲み」であれば酒の味が一段と旨味を増し、「茶碗」であればお茶の味のみならず色も香りも一段と引き立つように思われる。
とりわけ、手にとってたなごころ(掌)に乗せたときの、また唇に当てたときの感触のそれぞれに微妙な差違を楽しむことができ、ストレス解消の至福のひととき(中身の賞味の点をふくめて)となる。ということで、今宵も秘蔵、展示に相応しい「名品」とは縁のないがらくた物のぐい飲みに地酒を入れて楽しむことにしよう。

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