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弁護士コラム Column

江戸川乱歩の想い出

2010年07月22日
弁護士 檀浦 康仁

最近,仕事の忙しさにかまけて,満足するほどに本を読むことができていません。読む本と言えば,ほとんどが法律書であり,読書自体を楽しむのではなく,仕事のために必要に迫られて読んでいるというのが現実です。しかし,かつての私は,筋金入りの活字中毒者,あるいは,活字病患者といっても良い人間であり,特に,推理小説が好きでした。推理小説が好きだったのは,おそらく私の読書好きのルーツが江戸川乱歩との出会いにあるからだと思います。小学校の図書館で偶然に読んだ江戸川乱歩の最初の1冊が何であったか,もう憶えていませんが,その偶然の出会いが,私を読書好きにしたのです。
当時,ポプラ社という出版社から江戸川乱歩の全46巻の作品集が出ていました。その全作品を読んだ小学生というのは,私の学校では,私以外にほとんどいなかったように思います。というのも,私の小学校の江戸川乱歩全集は,何冊かが欠けてしまっており,学外の図書館で借りなければ全巻読破ができなかったからです。そこまでして読みたいほどに,江戸川乱歩の作品にはまっていました。
中でも,大人向けの作品を子ども向けにアレンジした作品集に強く惹かれました。子ども向けオリジナルの作品と異なり,殺人事件を取り扱っている結果,論理により名探偵明智小五郎が真犯人を突き止める過程に引き込まれたのです。私の中では,名探偵明智小五郎が真犯人を名指しする前に私が真犯人を当てること,そして,その人物が真犯人である理由を考えることが,とても面白く,江戸川乱歩こそが,私の活字病の病原体であったといっても過言ではありません。
私が選んだ職業は,名探偵でも警察官でも検察官でもなく,弁護士でしたが,仮定をしてみること,それを推論してみること,その推論を検証すること,という,私が江戸川乱歩を読みながら実践してきたことは,弁護士の仕事にとっても,とても役立っている部分が多く感じられます。
と,このように述懐するに至ったのは,名古屋から東京への出張の往復の電車で,久しぶりに面白い推理小説を読んで至福の時を過ごすことができたからです。
私は今,傑作の推理小説との出会いと,遠方への出張の機会を心待ちにしています。
これは,という推理小説と出会われた方,是非,私にも出会いの機会を与えてください!

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