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弁護士コラム Column

B型肝炎の実際の訴訟と解決事例を横浜の弁護士が解説

2023年02月21日
横浜事務所  弁護士 牧村 拓樹

B型肝炎の給付金が支給される要件を満たすための資料を収集できたら,いよいよ訴訟提起となります。

裁判所に提出する書面として,訴状を作成し,国を被告として,訴訟提起します。B型肝炎訴訟の訴状については,給付金の支給条件について,どの条件をどのような形で充足し,証拠資料として,どの資料で証明しようとしているかをわかりやすく記載する必要があります。ご自身でわかりやすく整理して,訴状を作成することは困難となるので,弁護士に依頼してB型肝炎訴訟を行うことはメリットがあると思います。

一般的な訴訟の場合は,訴状に対して,被告から,答弁書・準備書面の形で,原告の主張に対する反論等をすることになり,その反論に対して,さらに,原告側が再反論して,期日が進行していきます。

​​しかし,B型肝炎訴訟は,一般的な訴訟と異なり,被告である国が,資料の確認を行い,給付要件を満たすかの確認をし,要件を満たすと判断したら,和解が成立し,給付金が支払われるという流れになります。

​​そして,現在,B型肝炎訴訟が多数提起されている関係から,国側の資料の確認が追い付かず,訴訟の進行としては,非常に遅いものとなっております。訴訟提起した後は,国の資料確認を待つのが基本で,追加資料の提出を要求されたときに,追加資料提出の対応をすることになります。

​​訴訟の進行としては,このようなものであるので,ある程度時間がかかるということは頭に入れておく必要があります。

B型肝炎訴訟は,証拠資料の収集が,非常に大変であるので,その意味でも弁護士に依頼して行うメリットがあります。また,国側が資料の確認に時間がかかっているという現状があるので,弁護士に依頼することにより,給付要件を充足しているということをわかりやすく適切な資料に基づいて,証明していくことで,少しでも早い和解成立を目指すべきであると思います。

弊所は,愛知県の名古屋市を中心として,各所に支店があり,多数の相談を受けております。弊所は,初回無料での相談を受け付けているので,B型肝炎について,自分が,給付金をもらえる可能性があるのか等の相談がある方は,是非,弊所に一度ご相談いただければと思います。

B型肝炎訴訟について,イメージをもっていただくために,実際の事件の解決事例を投稿させていただきます。 ​ 

​​まず,厚生労働省作成のB型肝炎訴訟の手引きに記載のある,各要件の資料の収集をします。  ​診断書,検査結果報告書や陳述書等の資料を場合に応じて適宜収集していく必要があり,専門的知識と手間のかかる作業となります。 ​ 資料がそろったら,訴状を作成し,証拠資料を添付して,訴訟提起となります。

​​​本件は,慢性肝炎についてだったので,給付額1250万円と当該金額の4%の50万(国から支給される弁護士費用)の合計1300万円の請求となりました。​ 

​​訴訟は,通常,第1回期日の後,月に1回くらいのペースで行われていくものですが,B型肝炎訴訟は,通常とは異なり,3か月~4か月に1回のペースで期日が入れられ,その間に,国から追加で提出を求められた資料の提出をしていくという形で進んでいきます。  ​ ​​そ​​のため,訴訟提起から,最終的な結論が出るまで,相当程度時間がかかるので,この点は,覚悟しておく必要があります。    

​​​最終的に,資料の確認を終えられて,B型肝炎の給付金の支払いが認められることとなり,国と訴訟上の和解が成立し,1300万の支払いがなされることとなりました。    ​

​​給付金の支給申請を最後に行い,無事,給付金を受領することができ,解決となりました。    ​

​​B型肝炎訴訟は,まず,資料収集に専門的知識が必要になるのと,非常に手間がかかります。​また,訴訟提起に当たっては,訴状を作成したり,資料を証拠として準備する必要があり,専門知識がないと準備は困難であるといえます。さらに,訴訟提起後も,追加で資料を求められるので,対応するのは困難なものとなります。

弊所は,横浜以外に関東ならば東京自由が丘に、他愛知県の名古屋市を中心として,県外も含めて各所に支店があり,多数の相談を受けております。

初回無料での相談を受け付けているので,B型肝炎について,自分が,給付金をもらえる可能性があるのか等の相談がある方は,是非,弊所に一度ご相談いただければと思います。​また,B型肝炎訴訟の提起をお考えの方も,弊所にご相談いただければと思います。

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