被相続人口座からの出金の評価が争いになった事例

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被相続人口座からの出金の評価が争いになった事例

ご相談内容

被相続人は妻と二人で暮らしていましたが、闘病生活の末に死亡しました。長男夫婦は同被相続人と同一の建物で生活していましたが、渡り廊下で繋がっているだけの実質別建物で、生活実態も別でした。また、長女は結婚後、遠方で生活していましたが、被相続人の闘病生活を支えるためにしばしば帰省していました。
被相続人の死亡後、残された土地建物と預貯金の相続について話し合ったところ、①被相続人の口座から引き出された金銭があることが判明し、特別受益の問題とその受益者が誰であるのかを巡って争いになったこと、②被相続人の妻と被相続人の共有であった不動産の扱いについて意見が分かれたことから、妻と長女から依頼を受けて、長男と対立する形で依頼となりました。

解決事例

預貯金からの引出については、長女受領分、長男受領分、妻の口座に移された部分等があることが調査により判明し、それぞれが使途や金銭の移転の原因を主張する形となりました。長女受領分については、長距離の帰省を行って被相続人の闘病生活を支えていた等の事情から、特別受益性を一部否定するなどの調整を行い、各人の特別受益をどの範囲で認めるかについて意見の摺り合わせを行いました。
また、不動産について長男は、使用貸借があったなどと主張し、共有名義のまま事実上住み続けることを希望していましたが、当方で調停・審判での競売による処分も辞さない前提で交渉したところ、最終的に価格をある程度安く評価する形で長男が全持分(被相続人妻の持分含む)を取得する協議が成立しました。

ポイント

被相続人の妻としては、長男夫婦との折り合いも悪く、長女の住所地近辺の施設に入ることを希望していたこともあり、不動産を長男に取得させて金銭的に解決することが当初の希望でした。この際に、長男が支払いについて分割払いを希望するなどの可能性もあったのですが、最終的には一括払いを前提に不動産の評価を多少安くする形で、かつ調停等を行わずに比較的早期に妥結でき、施設の生活費に充てることが出来たので、依頼者としては満足のいく解決となりました。
遺産分割では、必ずしも金銭的な評価額の多寡だけではなく、それぞれがどのような解決を求めているかを踏まえて、お互いが望む解決方針をすり合わせることで、早期の解決が図れることもあります。

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